住宅ローンの基礎知識
家を購入する時に多くの人が利用する住宅ローン。住宅ローンの基本や仕組みについて理解していない人も多いのではないでしょうか?選択するローンによって月々の返済額や最終的な返済額が大きく違ってきます。
住宅ローンの基礎を知って、安心してマイホームを購入しましょう。
住宅ローンとは?
住宅ローンとは、住宅などの不動産を購入するために金融機関からお金を借りることです。
数千万円もする住宅購入費用を自己資金でまかなえる人は多くありません。
そこで住宅を購入する場合には、ほとんどの人が住宅ローンを利用しています。
住宅ローンは、借り入れる銀行や金利、返済方法など様々な違いがあります。
住宅ローンを組むとなると、仕事の状況や家族構成、子どもの有無や退職のタイミングなど
自身のライフサイクル に合わせた借入額や返済期間を決めることが重要となります。
住宅ローン3つの金利タイプ

銀行などからお金を借りると必ず金利が発生しますが、金利には大きく分けて、「変動金利」「固定金利」「全期間固定金利」の3つがあります。
借入れ年数は選べますが、最長で80歳未満、35年まで借りることができます。
社会情勢や経済状況に合わせて、返済期間中に金利が変動するタイプです。
金利は半年ごと見直し、返済額は 5 年に 1 度の見直しとなります。
返済額は見直し後に急激に増加しないように、それまでの返済額の 125%までを上限とする条件が設けられています。
・固定金利に比べて借り入れ当初の金利が低く設定されている。
・金利が上昇した場合に、将来の返済額が増える可能性が常にある。
・金利が低いうちに元金を減らしたい人
・今後金利が上昇する可能性が低い見通しがある人
・金利が上昇しても、返済ができる余裕をもてる人
「固定金利」
3 年、5 年、10 年といった選択した期間だけ金利が固定されるタイプです。
期間が終わると変動金利型に変えるか、継続して固定期間選択型にするかを選ぶことになります。
・期間中は返済額が確定できる。
・固定期間終了後に市場の金利が低下していれば返済額が少なく押さえられる。
・固定期間終了後に金利が上昇していると、返済額が急に上がってしまうリスクがある。
・ライフプランが決まっており、返済額を一定にしたい期間が決まっている人
・固定期間終了後に一括返済できる可能性のある人
・固定期間中に元金を確実に返済していきたいと考えている人
「全期間固定金利」
住宅ローンの返済期間が終了するまで、ずっと固定の金利で支払いができるタイプです。 「フラット 35」が有名です。
・返済期間中金利が変動しないため、返済計画が立てやすく安心感がある。
・3 つの金利タイプの中で一番金利が高い。
・住宅ローンの返済を一定額で返済していきたい人
・金利変動による家計の圧迫を避け、計画立てて返済していきたい人
借入額について

借入額は、通常給与の額面上の5~7倍と言われています。共働きの場合は合算も可能です。
例えば、旦那様の年収が400万円、奥様が100万円なら合わせて「500万円×7=3500万円」となります。
ただ現実的には6倍の3000万円くらいを目安にされた方がよいでしょう。
※他に何も借入れがない場合の試算です。実際には金融機関によって異なりますのであくまで目安として参考にしてください。詳しくは個別にご相談ください。
注意点
〇信用情報
住宅ローンは申込む際に必ず個人情報を調べられます。現在の借入れ状況、過去の返済状況については遅れがあったことは把握しておき、事前に話しておくことが必要です。
〇団体信用生命保険
団信と呼ばれるもので、ローンの債務者が亡くなった場合に生命保険でローンを完済するもので基本的には加入が必須です。
生命保険に不安のある方は事前に話していただくようになります。
現在の住宅ローンのポイント
①金融機関も力を入れているので昔と比べても借りやすい。
②家の諸費用では一般的に物件価格の7%~10%かかると言われていますが、諸費用も住宅ローンとして借り入れることができます。
③一番重要なポイントは何といっても金利が安い点です。
住宅ローンで家を購入するなら、金利がとても重要となり、3000万円の家を2%で購入するのと3500万円の家を1%で購入するときの総支払額の差はあまりありません。
借入額 | 返済期間 | 金利 | 月々 | 総返済額 | |
35,000,000円 | 35年 | 1% | = | 月々約9万9,400円 | 41,740,000円 |
30,000,000円 | 35年 | 2% | = | 月々約9万8,800円 | 41,495,000円 |
現在は消費税増額などもあり、減税制度も拡充されています。
是非この機会にマイホームをご検討されてはいかがでしょうか。
住宅ローンは、銀行だけではなく保険会社やノンバンクと呼ばれる機関などが、それぞれの特徴を生かした住宅ローンのプランを用意しています。
「どの住宅ローンを選ぶのが自分のライフプランに合うのか」を考えながら、プランの特徴や条件をみて選んでいきましょう。
住宅ローンの金利タイプには、それぞれメリット・デメリットがあります。返済プランを立てていく上で、自分自身 の無理のない返済の仕方を選ぶためにもよく理解しておく必要があります。
金利のタイプや返済期間、月の返済額がどれくらいになるのか事前にシュミレーションしておくことが大切です。 自身の現状や、返済にどれくらいかかるのかなども想定しておきましょう。
実際には金融機関によって異なりますのであくまで目安としてご参考下さい。
詳しくはお気軽にお問合せ下さい。